糖鎖とは?
この甘い、糖のクサリと書く「糖鎖」とは何でしょうか。現在の殆どの病気は、
「細胞同士がつながってない、連絡し合っていないことが最大の原因」
と言う事が最近の研究で明らかになって来ました。
身体に元々備わっている、自然治癒力や免疫力を発揮するには、全ての細胞が元気で正常に働いていなくてはなりません。
つまり自然治癒力や免疫力が充分に働いていれば殆んど病気になることはありません。
その為には、細胞同士がすべてつながっている必要があるのです。
細胞同士をつなげている糖鎖
病気や怪我は、自分自身の力で治さなければ本当の治癒は出来ないということなのです。
これが自己治癒力であり免疫力です。
そしてこれこそが、最大の予防なのです。
それには正しい情報が不可欠です。
「何処がどう悪いの?どうしたらいいの?どんな道具が必要なの?どんな栄養がいるの?」などなどです。
これらの情報が得られなかったら決して病気は治りません。
この情報を担っているのが「糖鎖」なのです。
家庭の台所と細胞を重ね合わせてみてください。
電気のブレーカーが切れていたらどうなりますか。
真っ暗で手は切る、ごみは捨てられない、レンジも使えない、冷蔵庫のものは腐る。
これがすべての病気の根源です。このブレーカーの役目をしているのが糖鎖なのです。
電気は栄養であり様々な情報です。
多くの病気は細胞の異常から
多くの病気は、細胞の異常からはじまっています。
例えば「肝臓の細胞はすべて正常なのに、どうも肝臓そのものはおかしい」と言うことは絶対にありえないのです。
この糖鎖は、8つの糖質栄養素(単糖類)の複雑な組み合わせで出来ていて、そのうちのグルコース(ブドウ糖)とガラクトース(乳糖)の2つは食品、ブドウ糖は炭水化物などから、乳糖は乳製品などから充分に摂ることが出来ます。
しかしあとの6つはもともと殆ど食品から摂ることは出来ません。
肝臓で作られるのです。
しかし、現代人の肝臓はストレスや食品を含む環境の悪化で大忙し、又特に日本人の大好きな薬も利用されなければ肝臓で解毒しますので、疲れ果てています。
それで無くとも老化によってその働きは衰える一方です。
それでどうしても不足してしまいます。
今最も重要なのは、8種類の糖質栄養素を充分に補い、身体中の途切れた細胞をすべてつなげてみることなのです。
特にこの8つの単糖類を糖鎖栄養素と名づけています。
情報を認識する細胞と糖鎖
細胞同士がつながっていると言うのはいったいどういうことなのか、お話いたします。
人の体は、約60兆個の細胞で出来ています。
そのすべての細胞の表面に、クサリ状のヒゲのようなものが数多く存在しています。
それを糖鎖と呼んでいます。
糖鎖は先ほど上げましたグルコースを始めとする、8種類の糖質の複雑な組み合わせで出来ています。
糖鎖はタンパク質で、細胞内とつながっています。
この糖鎖とタンパク質が結合したものを、糖タンパク質と言います。
糖タンパク質は、細胞表面だけでも約500〜10万存在しています。
しかも人間は、約60兆個の細胞で出来ていますので、その情報量は無限大、そろそろ解明が終わってしまう遺伝子の比ではありません。
糖鎖はアンテナ
糖鎖はアンテナのような働きをしていて、その先端が触れることで様々な情報を細胞内に取り入れています。
たとえば免疫細胞では、細菌やウイルス、毒素、癌細胞、その他様々な異物がやって来た時、そのアンテナの先端が触れることで情報を取り入れてそれが何者なのかを判断しているのです。
また最も重要なホルモン情報も、糖鎖のアンテナが取り入れています。
それと細胞同士も、アンテナが触れ合うことで、互いに話し合いをして居ます。
細胞同士が連絡し合うことで、始めて正常に働ける訳です。
又、神経細胞の表面に糖鎖がないと脳のネットワークがうまくつくれません。
もう一つ、人の体が機能するのに欠かせない酵素も、糖たんぱく質で出来ていますし、母乳には6種類の糖質が含まれていて、赤ん坊の免疫力を高めています。
精子と卵子にも糖鎖が付いていて、それが鍵と鍵穴の関係にあって、ぴたりと合って始めて受精できます。
糖鎖が不十分だと、不妊症になります。
また血液型の違いは、末端に付いている糖質が異なることで決まっています。
その他、インターフェロンでおなじみのサイトカイン(情報伝達物質)も糖鎖です。
人間が、健康でいる為には、細胞表面にあるこの糖鎖、そしてそれを形作っている8種類の糖質栄養素は、絶対に欠かせない存在なのです。
たとえどんなに素晴らしい健康食品も、クスリも食べ物から得られる栄養も、それが細胞に届き、有効に利用されるかどうかは糖鎖しだいなのです。
いかに糖質栄養素そして糖鎖が重要かお解りいただけましたでしょうか。
研究の進む糖鎖
最近では、新聞や雑誌などでも、糖鎖の重要性が取り上げられ、日に日に認知度が高まって来ています。
2000年1月31日の讀賣新聞の一面に、「国が27億円を投じて、官民一体となって糖鎖の研究を始める。」との発表がありました。
又、最近ノーベル化学賞を受賞した田中耕一さんも、自分の研究が「糖鎖という高分子のついたたんぱく質の分析への応用も始まる」とコメントしています。
遺伝子解明のあと、最重要研究課題が糖鎖なのです。
